TPUの3Dプリンターでの造形について

こんにちは。

お久しぶりです。かれこれ半年以上経っての更新となります。

昨年から大変なことが続いていたのでやっと落ち着いてきました。

さて、タイトルにあるTPUの造形についてですが、ある程度ノウハウが溜まってきたので公開します。

TPUは吸湿の管理とエクストルーダが命?

TPUは御存知の通りゴムライクフィラメントです。

非常に柔らかく、癖のあるフィラメントですがうまく使えると大変活用範囲が広いです。

実はこのTPU、吸湿すると非常に質が落ちます。出力するときに気泡が入ってしまい、もろもろになってしまうのです。再度乾燥させればまた復活します。私は防湿庫に保存では入れており、使うときだけ出します。

私が使ってるフィラメントはこちら。

PRILINE 3Dプリンター用 TPU FLEX弾性樹脂フィラメント

Amazonで販売している普通のTPUです。

NinjaFLEXやPolymakerのフィラメントも有名ですが、私はこのフィラメントに落ち着きました。

”普通のTPU”というのが肝で、それ以外のものは柔らかすぎてしまうことが多かったです。

この柔らかさは実は非常に大事です。

もちろん、ゴムライクフィラメントなので、ある程度柔らかさは必要ですが、基本的には硬いほうが造形においては都合がいいのです。柔らかいととにかくエクストルーダで詰まる!何度つまらせたか数え切れません。

TPUの造形において、ボーデン式はNGと言われているが・・・?

結論から言うとNOです。ボーデン式だろうがダイレクト式だろうがいけます。

が、造形品質でいうと圧倒的にダイレクト式、なおかつ送り出しのギアの直下にノズルがあるタイプに軍配が上がります。これはノズルの内圧の管理において重要です。

また、高温対応ノズルのような、ノズル近くまでテフロンチューブが入っていないタイプはNGです。殆どの場合、途中で詰まってギアに絡みついて失敗します。

重要なのは、送り出しのギアの部分がきちんと設計されているか(隙間がなくフィラメントが折り曲がる余裕がないこと)です。

ノズル温度はPLAとほぼ同じ。

これは色んなパターンがありますが、私は190-210℃の範囲で調整します。極力低くしないと糸引きするし、低すぎると内圧が不安定になり、表面が荒れます。

これはプリンターの設計にもよりますし、温度がかなりシビアなのでトライアンドエラーが必要です。

綺麗に造形したければ低速で。さらにLINEAR ADVANCEも

これについては知らない方が多そうなので説明します。

低速でというのは、概ね10-20mm/secという送りです。かなり遅いのですが、これはそういうものだと思ってください。送りを早めるというのは、ノズルの内圧上昇に直結し、結果として糸引きやコースティクスの原因になります。

さらにLINEAR ADVANCEを使うことでよりしっかり造形できます。

LINEAR ADVANCEについてはこちら。

MARLIN LINEAR ADVANCE

Marlinという3Dプリンターのオープンソースファームウェアの機能です。

これは速度変化に応じて起こる射出幅の変化を動的に抑える機能で、使うことで非常にきれいに仕上がります。

古いプリンターなどは入っていないことが多い機能ですが、私はこの機能のためにMarlinを使うことがあるくらい有用です。


これらの項目をフル活用することで、非常にきれいな造形が可能です。

逆を言うと活用しなければ、まともに造形できません。

なかなか難しい材料ですが、使えると楽しいですよ。

ではでは。

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