ディスクリートオペアンプの作成(追記あり)

先日、TwitterにあげていたRail to Railのディスクリートオペアンプを作成してみました。まだうまく行っていないので備忘録です。

今回製作するアンプはこちら。

シンプルなヴォルテージフォロアのヘッドホンアンプ(バッファ?)です。原理試作なので最低限の装備です。左側が全体図、右側が詳細な回路図です。そもそもの原理とか、内容はこちらを参照。

電源部分は端折ってますが、単4電池日本で±1.5Vを作り、たくさんパスコンを並べただけです(雑

というわけで、金欠ながら作ってみました。PCBWayを使って100x100の2層基板を起こしました。

作成したディスクリートオペアンプの実装基板

こちらがその基板。金欠のため秋月電子で全て揃えられるパーツ構成になってます。音質とかそんなことより動くことが大事、うん。で、作ってみたわけですが

超ツンデレちゃんだった

こんな苦労したの初めてって感じで上手く動かない。箇条書きにしてみましょう。

  • DCオフセットが大きく出る
  • SOT-23トランジスタが壊れてる
  • 交換する
  • チェックするとまだ変
  • 別のところが壊れる
  • 以下繰り返し

なんかやり方が悪いんですかね。SOT-23のトランジスタがとにかく壊れるんですよ。最初壊れていたのははんだ付けが下手だったからだと思うのですが。次から次へと壊れるのは謎。結局、なんとか音が出るようになったのですが

ヘッドホンアンプじゃなくてディストーションになった

はい、とにかく歪みます。入力がある程度以上行くと歪むようです。Rail to Rail機能がうまく動いていない様子でした。

というわけで、現在は原因究明中です。また別途まとめます。

追記:ちゃんと動きました

この記事を書いてから2時間位いじくり倒したらちゃんと動きました!原因は回路定数の選定ミスとハンダ不良(おぃ 新しい回路定数は以下。

訂正した回路定数

R9 R10 R11 R12を変更しています。主にアイドル電流を多く流させて、クリップを防止するようにした感じです。これでイヤホンをつないでも爆音まで対応、しかもレールTOレールのおかげで、HD800Sも2Vppでドライブできました。やったぜ。

で、音質は?

まあ、至って普通の音なのですが、ちょっとマイルド系?高温域が歪み、中低音が若干膨らんだような印象です。真空管っぽい感じもする。音質はそんなに悪くないです。多分数値上は1%近く歪んでると思いますが。

まとめ

とまあこんな感じで、とりあえず原理試作は成功です。次は音質アップとか、携帯ケースの作成とかかな?しばらく金欠なので、お金をかけない方向で行きます。いろいろ勉強になった回路でした。

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